ストリート・ファッションとファッション・ストリートの構築 −大阪アメリカ村と神戸トアウエストを題材として−
学校名:関西学院大学 社会学部
公開時期:2000年9月
ページ数:13ページ
資料:http://www-soc.kwansei.ac.jp/kiyou/88/88-ch3.pdf [ PDF ]
>>目次
0、はじめに
1、大阪アメリカ村をめぐって
2、神戸トアウエスト地区をめぐって
3、関西学院大学生へのアンケートから
4、おわりに
>>概要/本文の一部
そうしたストリート・ファッションが上演されるべきストリートには、当然ファッション関連の店舗が集積し、「ファッション・ストリート」が形成されていく。もちろんこのプロセスは相即的であり、ある側面では、ファッション・ストリートの成立が、新たなストリート・ファッションを産み出しもする。だが、こうしたファッションが産み出されていくダイナミズムを追った研究は余りにも少ない。そこで本稿では、大阪ミナミ・アメリカ村と神戸トアウエスト地区の事例に照準して、ファッションとストリートの関係を追っていきたい。
>>感想
- こちらも前回の記事と同じ先生の論文。関西に詳しい人が読んだらもっと面白いんだろうな。ビッグステップは大丸と高島屋のジョイントビジネスだとか初めて知ったし、震災の時の話など新鮮な発見が。
- まだPSもJILLEもなかったし、RANZUKIが「ランキング大好き」だった時代。この時はnon・no、ananがかなり票を集めているけど今アンケートをとってみたらPSやJILLEにけっこうもっていかれるんだろうな。
- アメ村の人気のなさが目立つ。たしかにアメ村にいるような派手古着っ子のほとんどは中高生だろうから無理もない。
- 昔は社会人ギャルに対してその妹分的な感じでコギャルという言われ方をしていたけど、今はコギャルという言葉は消え、高校生ぐらい=ギャルになり、逆に社会人ギャルがお姉ギャルと呼ばれるようになったり、時代は変わったもんだ。
- やっぱりコンサバ系雑誌の読者はファッションエンゲル係数が高いのね。
- "数件の店が核となり、その周囲に客を集め、新たな出店の呼び水となることから始まった。"
という風に、まるでアメーバの様に広がっていく街というものは面白いと思う。コンクリートでできているのに生き物のよう。Webに対しても同じようなことを思う。 - 関西のストリートファッションを題材にした文献はいくつかあるので出揃ったら結果を照らし合わせて気づいたことやそこから考察したことなど改めてまとめてみたいと思う。