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ファッション専門ブックマーク New Fashion Machine の補足説明です。

ファッション雑誌にみる“カリスマ”

学校名:関西学院大学 社会学
公開時期:2000年3月  
ページ数:14ページ
資料:http://www-soc.kwansei.ac.jp/kiyou/87/87-ch6.pdf [ PDF ]

>>目次

0、はじめに
1、「カリスマ」前史
2、ストリート系ファッション誌の隆盛と「カリスマ」の出現
3、「カリスマ」の価値切り下げ(devaiu-ation)と偏在および偏在化
4、トリクル・ダウンからバブル・アップへ
5、おわりに

>>概要 / 本文の一部


こうした「カリスマのカジュアル化」ともいうべき現象の歴史的経緯を追い、その合意を検討することが本稿の目的であるわけだが、そのためには、社会理論レベルでの「カリスマ」の意味論ではない、新たな世俗的「カリスマ」論――人々が現在いかなる意味で「カリスマ」という語を解釈し、使用しているのかという、いわば「カリスマ」の語用論―― を試行する必要があるだろう。 人々がどうして、政治的な支配者でも、宗教的・霊的な指導者でもない人物を「カリスマ」と呼び始めたのか、そうした「カリスマ」範疇の拡大はなぜなのか、そうしてこの語が現在ファッション(雑誌)の世界を中心に流布・拡散している理由とは。

>>感想

  • 流石専門家である教授の論文だけあってとてもしっかりした内容。
  • 本文とは関係のない話だが、まずこの7年間の間にかなりの数の雑誌が廃刊になっているんだなぁと今更ながら思う。
  • KERA!は昔ケルアックだったとか、 Zipperのパチパチズは昔「パチパチびと」「パチパチリーダー」だったなんてちょっとしたトリビア
  • 言葉の流行り廃りのサイクルが早いなか、「イケてる」「モテる」「マジ」の3つは、そういえばかわることばがないなぁと気づく。
  • この論文が書かれた7年前より、カリスマのカジュアル化、島宇宙の細分化はさらに進んだと思う。 特にインターネットの普及によって。